RECORD PLAYERS “DIRECT DRIVE”

JOE DUB aka YOUNG JOSEPHを中心に、ベイのアーティストが集結したRECORD PLAYERSのアルバム。このクルーが持つ様々な顔が凝縮されている。

粘っこいJOE DUBや即興的な歌心のあるフロウのNEILA(彼女は凄い)は元々好きだったのだが、ファンカデリック・デリヴァリーが炸裂するMALEKOの魅力に気付いた事が、個人的な収穫だった。こういうフロウは、西海岸からしか出てこないよね。”NAYBODY”は、DEESKEEとJOE DUBSのゴールデン・コンビがド渋な所を聴かせてくれるベスト・カット。AYENTEEが歯切れ良く切り込んでくる”BROKE BALLERS”も、アルバムに広がりを持たせている。

JOE DUBの80′Sポップス趣味、DEESKEEやAYENTEEが持つジャズ感覚、ALEX 75のチープな打ち込みが一覧できるって意味で、凄くポップな仕上がりだ。お互いの間で良い意味での競争が働いたのか、実に充実したトラックが集まっている。西海岸の音楽の歴史を感じさせる、プロのストリート・ミュージック。

冒頭でも言ったように、様々なスタイルを見せていて、幅広い層にアピールするアルバムだ。この辺のアーティストは何気にリリース量も多いし、入り口には最適のアルバムなんじゃないだろうか。