“SOULDOUBT”、”NUMBER 3 ON THE PHONE”に続く、お馴染みAWOL ONEとDADDY KEVコンビの最新作は、MUSHから。スクラッチはD-STYLES!
この”SLANGUAGE”は、これまでの2人の作品とは一線を画すアヴァンギャルドなアルバムに仕上がっている。過去のアルバムでは1曲1曲が単体で独立していたが、このアルバムは、一貫したトーンの中に様々な要素が無造作に放り込まれ、感触はフリージャズのアルバムのよう。3人のアーティストのまるで即興のようなパフォーマンスは、どれもがでしゃばる事は無く混沌としていて、トリッピーだ。GREENTHINKの”BLINDFOLD”や、BOOM BIP & DOSE ONEの”CIRCLE”に近いかもしれないが、決定的な違いはD-STYLESの存在で、文字通りジャズ・ミュージシャンのようにDADDY KEVのインストゥルメンタルにユニークな表情を持たせている。中でも、DADDY KEVが叩く生パーカッション上でのアイディア豊富なD-STYLESのスクラッチは、本作最大のハイライト。構成も見事の一言だ。
そういった意味でも、最大の功労者はDADDY KEVと言って良い。ここまで優れたコンポーズが出来る人だとは、正直思っていなかった。AWOL ONEとD-STYLES、それぞれに見せ場を用意し、巧みに配置している。
曲単位で語る類のアルバムではないだろう。MUSHのレーベル・カラーにマッチした佳作だ。が、完成度の高さと引き換えに、以前のようなキャッチーなヒップホップ然とした魅力が失われている辺りに、漠然とした寂しさを感じるのも確かだ。
AWOL ONE & DADDY KEV “SOULDOUBT”
AWOL ONEは、CIRCUSと共にウェスト・コーストのカルト集団SHAPE SHIFTERSを代表するMC。2人のオリジナルなフロウ/リリックの世界観は、そのままSHAPE SHIFTERSのそれと繋がっている訳。このアルバムでAWOL ONEとタッグを組むDADDY KEV、自身のレーベルCELESTIALは2002年に畳んでしまったが、彼の作るAWOL ONEとの相性も抜群なムーディーなトラックは、コンビの最新作”NUMBER 3″でも健在だ。処女作。
ゲストを一切排したこの”SOULDOUBT”は、かすれた声と力の抜けた独特のフロウ、深いのか意味不明なのかよく分からないリリックに満ちた、AWOL ONEの独壇場だ。アルバムを通してパーソナルな感情をさらけ出すAWOL ONEだが、「踊り方を教える振付師なんか必要ない/前金無しじゃこれ以上アルバムを作る気はない」とアグレッシヴに迫る”AGONY”は、一番分かりやすい形で彼の考えや音楽に対する姿勢が、シリアスかつユーモラスに(つまり、AWOL ONE流に)表現されているように感じる。
DADDY KEVの話。個人的なベストは”RHYTHM”だ。ファンキー過ぎるフルート・ループが印象的。AWOL ONEには遅めのトラックの方が合っているとは思うが、この曲は別格だ。DADDY KEVのトラックは欠点もあるが、ムーディーな”REVOLUTION”や”DEVOTION”などは、AWOL ONEのスタイルを最大限に活かした傑作。
AWOL ONEとDADDY KEVは、正にコンビらしいコンビだ。AWOLのスタイルにはDADDY KEVのトラックが一番合っているし、その逆もしかり。パーマネントなユニットとなる事を望みたい。
ゲストを一切排したこの”SOULDOUBT”は、かすれた声と力の抜けた独特のフロウ、深いのか意味不明なのかよく分からないリリックに満ちた、AWOL ONEの独壇場だ。アルバムを通してパーソナルな感情をさらけ出すAWOL ONEだが、「踊り方を教える振付師なんか必要ない/前金無しじゃこれ以上アルバムを作る気はない」とアグレッシヴに迫る”AGONY”は、一番分かりやすい形で彼の考えや音楽に対する姿勢が、シリアスかつユーモラスに(つまり、AWOL ONE流に)表現されているように感じる。
DADDY KEVの話。個人的なベストは”RHYTHM”だ。ファンキー過ぎるフルート・ループが印象的。AWOL ONEには遅めのトラックの方が合っているとは思うが、この曲は別格だ。DADDY KEVのトラックは欠点もあるが、ムーディーな”REVOLUTION”や”DEVOTION”などは、AWOL ONEのスタイルを最大限に活かした傑作。
AWOL ONEとDADDY KEVは、正にコンビらしいコンビだ。AWOLのスタイルにはDADDY KEVのトラックが一番合っているし、その逆もしかり。パーマネントなユニットとなる事を望みたい。
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