BLUEPRINTのツアー・オンリーEP。
“TIME MANAGEMENT (REVISITED)”は、文句なしにドープ。麻薬的なギター・リフも良いが、終盤の女性ヴォーカル・サンプルがとにかく格好良い。BLUEPRINTの最高の仕事の一つだ。”YO YO”と”CATCH 20″も同じ路線で、流石に”TIME MANAGEMENT (REVISITED)”のレベルにはないが、どちらも良い緊張感をキープしている。当然ながら、”HOLD MINE”もハイライト。シンプルなビートで繰り広げられるマイク・リレーは流石の一言で、正にポッセ・カットのお手本のよう。ソウルフルな”HOLDING TANK (REVISITED)”も、良いアクセントになっている。
ILLOGIC “CELESTIAL CLOCKWORK”での素晴らしい仕事振りと比べると物足りなさは残るが、”THE WEIGHT ROOM”よりは格段にマシ。消極的ながら、僅かな希望を残すEPだ。
BLUEPRINT “THE WEIGHT ROOM”
GREENHOUSE EFFECTのデビュー作”UP TO SPEED”で、ラッパー/プロデューサーとしての才能を知らしめたBLUEPRINTは、その後実に順調なキャリアを歩んできたと思う。盟友ILLOGICの諸作品ではプロデューサーとしてアピールし、RJD2とのユニットSOUL POSITIONやスクリブル・ジャムのMCバトルではラッパーとしての名声を高めてきた。その彼のソロ・アルバムなんだから、期待するなという方が無理というものだ。
結論から言ってしまうと、失望したというのが正直な所。確かに、GREENHOUSE EFFECTの”PROPER EDUCATION”は素晴らしいし、ILLOGIC、SLUG、AESOP ROCK、EYEDEAと、オールスター・ラインアップを揃えた”OBSOLETE”も期待ほどではないが悪くない。ソロ・トラック”TIME MANAGEMENT”と”KEEP MOVIN”もドープだし、特に流れるようなグルーヴが心地良すぎる後者は、文句無しにベスト・トラック。”OUTRO”の数分後に収録された、LIONESSをフィーチャーしたボーナス・トラックも最高。
では何が問題かと言うと、中弛みでは済まされないほど中盤が退屈な事。”PRISON WORKOUT”から”THAT’S WHAT YOU GET”までは、正に我慢の時間。BLUEPRINTのトラックも平凡なモノが続くし、なんといってもWEIGHTLESSクルーのMC達の力不足感は決定的だ。唯一の希望ILLOGICの”LUCKY”もトラックのせいで退屈な出来だし、BAHDADDY SHABAZZに至っては聴いた事を後悔するほど。酷すぎる!
聴く前の期待が大きかっただけに失望も大きかったのだが、しばらくしてから聴いてみたらまた印象も変わるかもしれない。でも、ラップに関してはSOUL POSITIONが本命だろうし、トラック面でもっと気合を入れて欲しかったかな。最大の失敗は、ゲストの人選でしょう。
結論から言ってしまうと、失望したというのが正直な所。確かに、GREENHOUSE EFFECTの”PROPER EDUCATION”は素晴らしいし、ILLOGIC、SLUG、AESOP ROCK、EYEDEAと、オールスター・ラインアップを揃えた”OBSOLETE”も期待ほどではないが悪くない。ソロ・トラック”TIME MANAGEMENT”と”KEEP MOVIN”もドープだし、特に流れるようなグルーヴが心地良すぎる後者は、文句無しにベスト・トラック。”OUTRO”の数分後に収録された、LIONESSをフィーチャーしたボーナス・トラックも最高。
では何が問題かと言うと、中弛みでは済まされないほど中盤が退屈な事。”PRISON WORKOUT”から”THAT’S WHAT YOU GET”までは、正に我慢の時間。BLUEPRINTのトラックも平凡なモノが続くし、なんといってもWEIGHTLESSクルーのMC達の力不足感は決定的だ。唯一の希望ILLOGICの”LUCKY”もトラックのせいで退屈な出来だし、BAHDADDY SHABAZZに至っては聴いた事を後悔するほど。酷すぎる!
聴く前の期待が大きかっただけに失望も大きかったのだが、しばらくしてから聴いてみたらまた印象も変わるかもしれない。でも、ラップに関してはSOUL POSITIONが本命だろうし、トラック面でもっと気合を入れて欲しかったかな。最大の失敗は、ゲストの人選でしょう。
GREENHOUSE EFFECT “LIFE SENTENCES”
デビューEP”UP TO SPEED”に続く、BLUEPRINT率いるGREENHOUSE EFFECTのオフィシャル・デビュー・アルバム。最近脱退したINKWELにとっては最後の作品となったアルバムだが、完成したのは2000年だそうで、実に4年間も寝かされていた訳だ。
最近のBLUEPRINTのプロダクションをつまらなく感じているリスナー(筆者を含む)は、ご安心を。4年前の作品という事で、”UP TO SPEED”の頃の質の高さがまだ残っている。太いベースに幻想的なループが絡みつく”TO RHYME IS DIVINE”、直球勝負のメロウネスが光る”LIFE SENTENCES”、ハードボイルドなホーン・ループが気持ち良い”FANTASY ISLAND”、一歩間違うとトンでもない事になる所を、ギリギリでドープに仕上げたクラシック・ロック調のポッセ・カット”FRICTION”、ムーディーこの上ない”CATCH ME IF YOU CAN”。どの楽曲も、BLUEPRINT最盛期の勢いが感じられる素晴らしい出来だ。文句なし。
3MCの独特の抑揚を駆使したライミングも絶好調。BLUEPRINTの存在感が頭抜けているのは否めないが、INKWELとP-DUNBARも力強い。
CRYPTIC ONEのアルバムでは1曲のみながら復調の兆しを感じさせたBLUEPRINT、やはりポテンシャルはかなりの高さ。この当時の調子を一刻も早く取り戻して欲しいものだ。ともかく、”UP TO SPEED”に勝るとも劣らない仕上がりだ。
GREENHOUSE EFFECT “THE UP TO SPEED EP”
BLUEPRINT、INKWEL、MANIFESTの3人で構成されるGREENHOUSE EFFECTは、オハイオ州コロンバスのグループだ。ほぼ同時期に出たILLOGICのアルバムと合わせて、このEPでWEIGHTLESS RECORDSの名は皆の脳裏に刻まれる事だろう。EPとはいっても、インタールードを合わせて14曲、アルバムといっても差し支えないヴォリュームではある。
イントロに続いての数曲は、いわゆる”スキル物”だ。スペイシーなトラックがとにかく素晴らしい”FREQUENCY OF TRANSMISSION”、スムースな”TRUE DAT!!”など、ドープだ。こうした題材は、MCにとって不可欠だが、それだけでは良いアルバムは出来ない、というのは周知の事実。勿論、彼らはただスキルを誇示するだけのグループではない。ゲットー・ライフをライムした”THE INNER CITY”、地に足の付いた価値観を聴かせる”STAY GOLD”、”SLAVES TO THE RHYTHM”では、資本主義を批判。BLUEPRINTのソロ”HOLDING TANK”では、犯罪に走る友人とそれを止めようとするBLUEPRINTのやり取りが歌われていて、BLUEPRINTがトラックメイカーとしてだけでなく、ラッパーとしても最高レベルである事を証明している。唯一のゲストは勿論、ILLOGIC。レーベル/クルー名を冠した”WEIGHTLESS”に参加しているが、アルバム中唯一感じるところのない曲で、勿体無い限り。
プロダクションは、全てラッパーでもあるBLUEPRINTが手掛けている。ジャジーでソウルフル、ILLOGICのアルバムよりも充実した出来で、素晴らしいトラックばかりだ。要所要所のインタールードもタイト。一貫した、オリジナリティー溢れるスタイルをすでに確立していて、唸らされる。
INKWELとMANIFESTの2人も良いが、やはりBLUEPRINTに注目して欲しい。その卓越したプロダクション・スキルのみならず、マイクでも非凡なライム/デリヴァリーを聴かせてくれる。彼のソロが聴きたい、といったら後の二人に悪いか。ともかく、ここには、ヒップホップ・アルバムに必要な要素が全て詰まっている。ドープなトラックに、ドープなMCだ。
登録:
投稿 (Atom)

