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MERCURY “HG”

DISFLEX 6などで知られるSUNSET LEAGUESクルーから、MERCURYのセカンド・アルバム。

MERCURYは、今回もやる気のなさそうなフロウを全編に渡って披露していて、好き嫌いの分かれる所だろう。だが、シンプルでモノトーンなトラックとの相性は良く、どれもタイト。ワックMCは勿論オーディエンスにまで物申す”THE ONLY THING”、地球環境に言及する”PRELUDE TO A THEORY”や”THE DARKNESS”、地に足のついたところを聴かせる”SPRING INTO SUMMER”など、リリック面では前作よりも聴き所は多い。MERCURYが多くを担当したトラックにあまり変化はないが、”AGELESS”でのドラムは凄まじいし、ELON.ISによる”999″のキャッチーさはアルバムに幅を持たせている。

前作からほぼ変化のない内容で、前作を気に入った人なら気に入るだろうし、駄目だった人には相変わらず駄目だろう。彼のラップは、ソロでアルバム一枚を通して聴かせるには少しキツイ気もする。

MERCURY “INFESTED”

北カリフォルニアはサンフランシスコを中心に活動するMC、MERCURYのデビュー・アルバム。ラップだけでなく、大半のトラックも手掛けて多彩な才能を披露している。

力の抜けたルーズなフロウを持ち味とするMERCURY。自身が手掛ける90年代前半を彷彿とさせるトラックと共に、派手さはないが、これぞ王道B級ヒップホップ、とでも言いたくなる魅力に満ちている。”PACIFIC HEIGHTS”や”SLOUCHES”での何の変哲もないが単純にタイトと言わせるビートなどは、その典型だ。あまりにシンプルなトラックを、早口でダラダラと乗り切る”FALL INTO WINTER”は、彼のMCとしての魅力を堪能できる一曲。MERCURYの所属するSUNSET LEAGUESからLAZERUSとHALEKOSTが参加したポッセ・カット”THRU THE MIC”は、ヴォーカルの録音状態の悪さも手伝ってライヴ感に溢れている。

どの曲もこれと言って特筆すべき点はないが、嫌いになれない魅力がある。もっと出来る人だとは思うんだが。