
このEPに初めて触れたリスナーは、ICON THE MIC KINGのライミング・スキルの高さに衝撃を受けるはずだ。彼が、フリースタイルの猛者だと言われるのも納得がいく。弾丸の様に止まらないライミングを是非、堪能してもらいたい。”GOD AMONGST MEN”と”LOTUS FLOWER”は必聴である。このような斬新でスピーディーなライミングは、最近のアンダーグラウンド・ヒップホップでは、見受けられなかったような気がする。”LOTUS FLOWER”を聴いてもらうとよく分かるが、彼のライムとトラックの相性は非常にベター。MCの引き立てが上手いプロデューサー陣を揃えたからだろう。そのため、リスナーはこのEPを全て聴き終えた後、ICON THE MIC KINGの虜になっているはずである。まさに、2005年アンダーグラウンド・ヒップホップ界の隠れた名盤。アンダーグラウンド・ヒップホップリスナーは、スルーしてはならない一作。
ちなみに、”REFRESH”自体は6分程しかないのだが、11分を過ぎた辺りからボーナストラック?と思われる曲が流れる。どうでもいいのだが、”GET THERE”のトラックがSLUM VILLAGE w/KANYE WESTの”SELFISH”に似ていると思ったのは私だけだろうか…。
(Bil-Vill)