SACH “SEVEN DAYS TO ENGINEER”

THE NONCEとして、2枚の印象的なアルバムを出しているSACHのソロEP。タイトルどうり、僅か七日間で完成されたと言う。

“POETICAL ME”ではアートとしてのヒップホップについて語り、地元ロサンゼルスについての”ENGINEERED IN L.A.”には、THE NONCEの名曲”MIX TAPE”を彷彿とさせる一節も。短いラヴ・ソング”DEVOTED”、FELLOWSHIPからACEYと、相棒YUSEFが参加した”SUCKAS LOOK AT ME MEAN”は、非常にリラックスした雰囲気でのセッション。YUSEFとの”8TH DAY”は、とにかくファンキー。

SACH本人が殆どを手掛けるトラックは、どれもユニーク。美しいメロディーを奏でるギターの後ろで、やたら汚いドラムが鳴っていたりして、そのバランスが面白い。全体的にレイド・バックした、大人な雰囲気を醸し出していてドープだ。

全曲合わせても30分未満。どれも短い曲ばかりだが、その長さと反比例するかのように質の高い曲が続き、アルバム前の前菜には最適だ。ドープ。