COPYWRITE “THE HIGH EXHAULTED”

MHZのCOPYWRITE、待望のソロ・デビューアルバムがようやく到着した。既にお馴染みのクラシック・カットを網羅した、COPYWRITEの集大成。

まずは、新曲がどれも調子良い。中でも、”SEVEN LIGHT YEARS”がドープ。RJD2のソウルフルなプロダクションは、当然のように高水準。キャッチーな”FIRE IT UP”や”HEAR ME THOUGH”も、最高にファンキーだ。当然、ゲストはいつもの面子。MHZからCAMU TAOとTAGE PROTOが加わった”THREE WORDS”は、メランコリックなギター・ループもドープ、マイク・リレーについては言わずもがな。同じくMHZのJAKKI THA MOTA MOUTH参加の2曲”NOBODY”と”THEME MUSIC”も文句なし。特に、スムースな”THEME MUSIC”はDJ MIGHTY MIの練られたプロダクションが光っている。どれも、COPYWRITEのトレードマークとも言える強烈なパンチラインの嵐。ヒップホップの基本、バトル・ライムの最高峰が堪能できる。

新曲も良いが、アルバムのベスト・トラックはやはり、RJD2の名を一躍知らしめた”JUNE”だろう。ここでのRJD2の練りに練られたプロダクションは、文句ナシに彼の最高傑作。それに応えるかのように、今は亡き父親に対する複雑な思いを綴ったCOPYWRITEのライムも素晴らしく、彼がただのバトルMCではない事を証明している。RJD2は”FUCKSOUNDCHECK”でも、タフなドラムにホーンがノイジーなファンク・トラックを用意。勿論、”HOLIER THAN THOU”や”TOWER OF BABBLE”といったクラシックも、未だにフレッシュだ。

COPYWRITE初心者には最高のアルバムである事は言うまでもないが、これまでのシングルを全て持っているようなハードコアなファンにとっても必聴だ。最高のプロダクションに最高のライム、王道ヒップホップの最高峰。