JOSH MARTINEZ “THE GOOD LIFE”

今後は、もう自主CD-Rは出さないと宣言したJOSH MARTINEZ。CONGREGATIONなるレーベルから届いたこのEPは、彼のキャリアが新たな段階に入った事の証明でもある。

たった4曲ではあるがこの最新録音盤でのJOSH MARTINEZは、ヴォーカリストとしての魅力に磨きがかかってきた感がある。特に、メロディアスなフロウの真骨頂がイヤと言うほど堪能できる”BERMUDA SHORTS”では、早くも引退後の人生について歌ったりしているが、ユーモアは若干控えめに様々な人生における感情を歌っていて、かなりアーティストとして成熟してきたように思う。”ANOTHER DAY ANOTHER DOLLAR”での生楽器との絡みも素晴らしいし、聴けば聴くほど、”BLAZE OF GREY”は名曲だと思う。以前とは比べ物にならない程音質が良くなっている点も、このEPの完成度の高さを押し上げている。

作品を出す度にグレードアップするJOSH MARTINEZは、”BUCK UP PRINCESS!!!”のレビューでも書いたが、理想的なキャリアを歩んでいる。今度は、その実力に見合うだけの世界的な成功を待つのみだろう。これからが本番だ。