![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjTU9DxXxkYJY4P0zsoWSKrt8y4ZG0f4agBsDEB8c2ezXJL6nHjqJb89-W-NxGlVCquN8Y0BnhcKy0DZPyWXzCzIYX36e8_3RF4gyWn7v5_-Gj8c3Oepe1Bz7l3hq8VQtgIk43Ih8g6aMbo/s320/neila-vertical-trees.jpg)
NEILAの特徴は、やはりその独特のフロウだろう。よく”歌うようなラップ”という形容をするが、彼女の場合、”ラップするように歌う”と言った方が正しいかもしれない。美しいメロディやスピードの変化、字余りをも即興性に満ちたデリヴァリーで昇華する様は、見事の一言だ。白昼夢のようなポエティックなスタイルと、緩急のあるユルーいデリヴァリーが彼女のアイデンティティー。
サウンド面は、DEESKEEが地味目の楽曲で基盤を固めて、OMIDやDADDY KEV、ANTICONのMATTHがアクセントを付けるという強力な布陣。全体的にジャジーな、NEILAのフロウを際立たせるレイドバックしたトラック。やはりDEESKEEとの相性の良さは格別で、特に”UNHUMAN”以降のDEESKEEとNEILAのコンビネーションは、正に無敵だ。他にも、MYK MANSONによる”STILL WATERS”、MATTHの”LOVE OBSCURE”など、捨て曲はない。
予想通りの内容と言ってしまえばそれまでだが、全編に渡って極めて高いクオリティを保っている。NEILAのオリジナリティ溢れるラップに、最高の仕事で応えたプロデューサー達。素晴らしいアルバムだ。