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アルバムは、MINDBENDERとCONSPIRACYの2MCがアルバムを半分ずつ分け合う形で構成されている。渋すぎる声(双子だけあって良く似ている)でライムを隙間なくスピットする2人はそれだけでもドープだが、タフなドラムスとスペイシーな上モノを基調としたトラックも素晴らしいし、SF的なメタファーを多用したリリックも彼らのキャラクターに良く合っている。
前半のMINDBENDERサイドでは、幻想的な様々なループを淡々とリズムを刻む汚いドラムが支える”SPECIAL F/X”、人種問題をペンタゴン等の陰謀と絡めてライムした”WE SHALL OVERCOME”、アルバム一のドラムが響く”PSYCHOKINETIC FORCES THREE”など、素晴らしい楽曲が並ぶ。
12曲目”NOBODY’S READY!!”以降はCONSPIRACYサイド。こちらも、”EXODUS”をはじめ素晴らしい出来。”WHEN IT GETS TO THE ROACH”や”MY TRANSPORTER ROOM”などではファンキーな側面が聴けるが、地を這うようなベースが唸りまくる”THE LAST LAUGH”が突出している。曲名どうりリラックスしまくったサビが面白い”NOTHING LIKE RELAXING”は、トラックも含めてアルバムの清涼剤。
双子という事で、2人とも声がよく似ている点はマイナスだろうが、彼らもその事は分かっているのだろう、二つに分ける事でその辺は上手く対処していると思う。とにかくドープなこのアルバム、まだの方は是非。クラシック!