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VOICE WATSONのラップは、そのルックス同様ヘビー。彼の重厚なデリヴァリーは一聴すると小回りが悪そうだが、”KEEP IT ROCKIN’”や”DO WHAT WE DO”では倍速フロウも無難にこなし、テクニックも聴かせている。充分にソロでも聴かせきる技量は持ち合わせていると思うのだが、何故かインタールードを除く全ての楽曲にゲスト・ラッパーをフィーチャーしていて、それがこのアルバムの焦点をぼかしてしまっている。VOICE WATSONとVERYに仲間達といった感じで、誰のアルバムを聴いているか忘れそうだ。
よく知らないプロデューサーが名を連ねているが、どれもクオリティの高いトラックばかりで嬉しい驚き。イケイケなのも良いんだが、”HUSTLER”や”ISSUE”が個人的にはツボ。
楽しめるアルバムとしての水準は保っているが、あまりに多いゲストのせいで主役のはずのVOICE WATSONが霞んでしまっている。デビュー作なのに、1人でラップしてる曲が1曲もないっていうのは、如何なものか。セカンドでは、ゲストは控えめに、もっと自分を全面に出したアルバムを期待したい。