AFU-RA “BODY OF THE LIFE FORCE”

2000年にリリースされたAFU-RAの1stアルバムである。AFU-RAがアルバムを出すまで相当時間を要したが、このアルバムは、言わずもがなクラシックであり、当時のシーンを震撼させた。やはり、下積みが長いMCは一味も二味も違う。AFU-RAはGANG STARR率いるGANG STARR FOUNDATIONのメンバーでもあり、JERU THE DAMAJAが脱退した今、中核を担うMCとなっている。

参加アーティストは、BOB MARLEYの息子であるKY-MANI、COCOA BROVAS、GANG STARRのGURU、M.O.P.、WU-TANGのGZAとMASTA KILLA等、GANG STARR周辺の匂いがプンプンする。そして、参加プロデューサーは、DA BEATMINERZ、TRUE MASTER(WU-TANG一派)、DJ MUGGS from CYPRESS HILL、そしてGANG STARRのDJ PREMIERである。この作品で、DJ PREMIERは相当良い仕事をしている。

“DEFEAT”と”BIGACTS LITTLEACTS”等がシングルカットされたが、”DEFEAT”は誰が聴いても唸るクラシック中のクラシック。勿論、プロデュースはDJ PREMIERである。現在、巷で流行っている某有名MCバトルの予選でも使われ、血眼で探しているヘッズも少なくないはずだ。”BIGACTS LITTLEACTS”は、アルバムではTRUE MASTERがプロデュースをしているが、未収録のリミックスではDJ PREMIERが担当している。これは探してでも聴いてもらいたい。余談だが、日本盤のみのボーナス・トラックがあるので、私は日本盤を推す。

AFU-RAは2005年に3rdアルバム”STATE OF THE ARTS”をリリース。筆者は、まだ未聴だがかなりの良作らしいので聴いてもらいたい。http://www.afu-ra.com/もAFU-RA好きは是非押さえていて欲しい。

(Bil-Vill)