ASHERU & BLUE BLACK “SOON COME”

J-LIVEを始めとして、SEVEN HEADSのアーティスト達には、共通のカラーがある。ジャジーでソウルフルなトラックに、跳ねたラップ、重過ぎないポジティヴなリリック。UNSPOKEN HEARDのASHERUとBLUE BLACKも例外ではない。

スクラッチも鋭い”WELCOME”は、我々を快く彼らの世界に迎える最高のイントロダクション。ダンサブルな”TRULY UNIQUE”は、正にフロア向け。アルバムを通してジャジーな空気が漂っているが、その中でも”LIVE AT HOME”のピアノとドラムは、ジャズそのものといった趣。ギター・ループが何とも涼しい”B-BOY (WE GET SHIT)”、マンドリンみたいな弦楽器のループが地中海風メロウ・ヴァイヴを醸し出す”THEME MUSIC”、これまたギターが心地良い(SOUND PROVIDERS、良い仕事してます)”THIS IS ME”、どれも最高にドープなトラックが揃っている。とりあえず、プロデューサーのクレジットを見て欲しい。ジャジーでスムースなトラックを得意とする面子が勢ぞろい、これで悪い筈がないでしょ?C調な”JAMBOREE”はあまり好みじゃないが、アルバムは後半に入っても好調。ASH & BLUEは、リリック的には突出した所はこれといってないものの、トラックの雰囲気にマッチしたデリヴァリーで盛り上げる。

取り敢えず、トラックはかなり充実しているし、ASH & BLUEもドープだ。サンプリング・ミュージックの基本的な心地良さが堪能できる。何とも言えないパーティー・ヴァイヴが堪らない。