オムニバス “EASTERN CONFERENCE ALL STARS III”

HIGH & MIGHTYのレーベルEASTERN CONFERENCEのコンピ第3弾。CAGEとCOPYWRITEのデビュー・アルバムが素晴らしい出来だった事もあって、勢い付いてます。

まずは、その勢いを象徴する強力な3曲を。TAME ONEの”TAME AS IT EVER WAS”は、かつての相棒EL DA SENSEIとは対照的に、ナスティなTAME ONEの魅力が堪能できる最高のバンギン・チューン。J-ZONE手掛ける激しいトラックもドープ!EASTERM CENFERENCEとDEF JUX周辺のラッパーが集結したスーパーグループ、WEATHERMENの”5 LEFT IN THE CLIP”は、正にポッセ・カットのお手本のような出来。ご無沙汰のJUGGAKNOTSからBREEZLY BREWINが最後に登場、貫禄のパンチラインでハイライトを演出。ラストは勿論、レーベルの看板CAGE。”BALLAD OF WORMS”は、CAGEらしい猟奇的ラブ・ストーリー。何も言う事はない。

RJD2とCOPYWRITEの”WON’T STOP”やJ-ZONEとRA THE RUGGED MANの”BRAWL”もドープだが、EASTERN CONFERENCEというレーベルの最大の弱点は、大黒柱のはずのHIGH & MIGHTYが精彩を欠いている事だ。このコンピレーションにおいても例外ではない。MR E-ONにはCAGEやTAME ONEほどのカリスマと実力はないし、他のアーティストには良いトラックを提供するMIGHTY MIも、自身のグループとなると今一つ元気がないような気がする。

そうは言っても、TAME ONEとWEATHERMENという2つの爆弾リリースを抱えている訳で、今年もレーベルは安泰だろう。個人的に、彼らのような徹底的に下世話で病的な連中は大好物。CAGEのDVDが今から楽しみだ。