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RASMUS MOBIUSとANDERS CHRISTOPHERSENの二人からなるMELKは、PREFUSE 73やDABRYE等のエレクトロ・ヒップホップアーティストの影響を非常に受けている。しかし、彼らをただのエレクトロ・ヒップホップと枠付けてはいけないのかもしれない。聴いてみるとわかるように、生楽器とサンプリングをうまく融合させ、全く違う新しい音を作り出している。まさにジャンルレスなのだ。地元のラッパーと思われる、CONTEXTやGISLIのラップ、女性ヴォーカリストANE TROLLEの歌声も見事にマッチしている。次回作は地元の他のアーティストの起用を期待するところである。
全12曲、40分とすっきりとしたボリュームになっている本作。その中でも”GAME OVER”、”PINK SLIP”は必聴。初めてMELKに触れた人でも、間違いなく唸る。彼らの作るトラックは、ラップとの相性が頗る良い。そして、非常に聴きやすい。本当にこんなアーティストが眠っていたのか、さすがアンダーグラウンドと言わざるを得ない。MELKには、プロデュース活動を大々的に行ってもらいたい。彼らは、いつまでも地元で燻っている存在ではないのだ。もっと評価されるべき一作。
(Bil-Vill)