![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiFrSrnTtCpulM-jI9zAbYUCEqB3czU9OQWFnnx1o_OMmejfF0lwx4NJTGdWy4Y9tOMWZmLEmW41hnalRQzS3rL-eG2lRilhTvFJlbj9_F5LmIvXuqkOs0EYrPm1eofjt8_FTDUhEdzi48y/s320/mercury-infested.jpg)
力の抜けたルーズなフロウを持ち味とするMERCURY。自身が手掛ける90年代前半を彷彿とさせるトラックと共に、派手さはないが、これぞ王道B級ヒップホップ、とでも言いたくなる魅力に満ちている。”PACIFIC HEIGHTS”や”SLOUCHES”での何の変哲もないが単純にタイトと言わせるビートなどは、その典型だ。あまりにシンプルなトラックを、早口でダラダラと乗り切る”FALL INTO WINTER”は、彼のMCとしての魅力を堪能できる一曲。MERCURYの所属するSUNSET LEAGUESからLAZERUSとHALEKOSTが参加したポッセ・カット”THRU THE MIC”は、ヴォーカルの録音状態の悪さも手伝ってライヴ感に溢れている。
どの曲もこれと言って特筆すべき点はないが、嫌いになれない魅力がある。もっと出来る人だとは思うんだが。