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アルバムを華々しく飾るのは、ヒップホップの現状の危機を訴え、インディペンデントの誇りを力強く語る”THE FIREFLY REBELLION”。へヴィーなベースラインがドープな必殺チューン。PSCもいつに無くアグレッシヴだ。一転してレイドバックした”NEXT STOP OAKLAND”は、中盤の転調も堪らなくタイト。叩き付けるドラムに綺麗なピアノがよくマッチした”CREATORS OF DESTINY”では、構造的な人種差別について語っている。COMMONのヴォーカル・サンプルも効果的だ。レビューの冒頭でも述べた日本で録音された曲が、この”15 MINUTES TO YUTENGI”だ。鬼だまりでのライヴの事などが語られていて、日本人として興味深いだけでなく曲として単純にドープだ。スクラッチには勿論、DJ QUIETSTORM。 LEGENDSのポッセカット”VOICES”では、MURSを皮切りに圧巻のマイクリレーがたっぷりと堪能できる。ただただドープ。GROUCHとの”RIGHT NOW”ではシリアスに、現代社会の問題をバッサリと。
シンプルでラフながら不思議な浮遊感を漂わせるSUNSPOTのトラックも絶好調、余裕の高水準アルバムだ。スキットの多さからEPといったほうがシックリ来るかもしれないが。なんにせよ、良心的なリスナーなら無条件で手にすべきという事。